過去3回の記事は、第1回、第2回、第3回の記事を読んでもらうことにして、第7戦の瀬戸内に進みましょう。
第7戦 瀬戸内
このマップは真ん中に瀬戸内海が横たわっていて、海の北側が本州の山陽地方、南側が四国四県という変わったマップです。ポイントは瀬戸内海各地にある海峡とフェリー。フェリーを使うのか海峡に橋をかけて横断するのかがひとつの分かれ目。もうひとつのポイントはこのマップにも登場する速度63の弾丸列車。でもこのマップって、東海や東北に比べると長距離移動が少ないので、弾丸列車が活躍するチャンスは少ない。それでも無理に弾丸列車にアップするかどうかがもうひとつの分かれ道。
このマップは典型的な分散型マップで、広島・松山・姫路・高知の大都市4つは、他の3つの大都市から離れていて別の生存圏を形成している。ただ、広島と松山は呉経由でフェリーでつながっているので、線路で接続するのは簡単。こういう分散型マップは一般には人間に不利で、コンピュータに有利です。
今回の実行環境はいわゆるネットブックというやつで、CPUはintel atom N270 1.6GHz シングルコア。メモリーは2.0GB。メモリーは十分だけどCPUはちょっと非力。一応ハイパースレッジングをサポートしているので、2スレッド同時実行可能なので、スレッドを多用しているTokyo Railwaysの実行には有利だけど、やっぱり非力。BGMはちゃんと途切れずになってたけど、処理はかなりまたされました。北陸の時のPower PCと一緒で、マンガ読みながらなら丁度いいって感じです。まあ、それでもPower PCよりはだいぶ速かったです。
さて、結果はというと・・・
33ターンかかっちゃいましたが、最後は圧勝でした。今回は終盤に一気に稼いだんで、弾丸列車にアップする暇がなかった。それが幸いして法人税や整備費のダメージが少なかった分だけ、他との差が開いたようです。
タイトルは全然取れませんでした。でもこれだけの差が開いたのはやっぱりイベントでのダメージの少なさのせいでしょうねえ。
例によって、赤が私です。緑の標準は広島スタート。青の広域路線網は高知スタートですぐに松山に乗り込みます。ピンクの仕事重視は徳島スタート。黄色の倹約家は姫路スタート。私と水色の建設重視はいずれも岡山スタート。
私は最初にいきなり高松と宇野の間に橋を架橋して岡山と高松を連結。両方の仕事をやってうろうろしてたら、水色が3都市を連結して橋の仕事が出てきて、これをやって借金をかなり返したのですが、固定資産税をくらって借金生活に逆戻り。黄色が岡山方面に出てくるのと入れ替わるように私は神戸行きをつかんで東をめざします。ところが、すでにそこににはすでにフェリー経由で鳴門ー明石ルートを完成させていた水色と、橋の仕事をつかんで同じ鳴門ー明石ルートに架橋していたピンクが乗り込んできています。さらに後方からは青の広域路線網が長駆して神戸を目指してきて、姫路ー神戸間で4者が泥沼の戦いを展開。儲かるのは広島と松山を独占している緑ばかりという困った展開です。
結局私は借金を返せずに岡山に逃げ帰ってきて、なんとか松山行きをつかみ、高松からすこしずつ松山方面に延伸しながら、間を行ったり来たりしてすこしずつ借金を返します。そして高松にも松山行きの仕事が出てきて、2個の松山行きを積み込み、一気に松山に連結して愛媛県内に踏み込んだら・・・またいつものように大震災発生。せっかくの松山行きを一つ手放すはめになりました。
このころには他のプレイヤーは弾丸列車が登場しています。なのに私はやっと借金を返して速度33の列車にアップするのがやっと。でも天は我を見放してなかった。立て続けに法人税と整備費が炸裂。お金を持ってなくって列車もしょぼかった私にはほとんどダメージが入らず、トップ争いしていたプレイヤーが借金生活に叩き込まれるという理想的な展開。
しかも松山につくとイベントのオンパレード。神戸行き、徳島行き、岡山行きの仕事をつかんで、岡山に戻ると、今度は高松に神戸行きが登場!
徳島経由で神戸に乗り込み一気に勝利条件をクリアして勝利。ワンチャンスで大逆転に成功しました。
第8戦 九州史実シナリオ
なんと、2勝2敗から人間が不利と思われる東海・東北・瀬戸内に3連勝して、一気に勝ち越しを決めてしまいました。しかもどのマップも途中までは苦しい展開だったのですが、終盤に大差がつく展開。このまま九州マップでも私が勝ってしまうと、思考ルーチンをもう一回強化する必要が生じそうです。でも手を抜いたらテストになりません。あくまで勝利を狙って九州マップを戦います。
九州マップは北海道マップにちょっと似ていて、最初に出てくる仕事の一部が決まってる。それからいくつか条件が満たされた時に出てくる仕事がある。そういう意味で、計算のできるマップです。北海道マップの時にも書いたけど、こういうマップは人間有利です。でもまあ、北海道ほどはその有利さは大きくないし、北海道マップは勝ったには勝ったけど、大苦戦だったので、楽勝は期待できないと思います。
今回の環境はWindows Vistaを使おうかとおもったけど、Vistaは重くって嫌なので、Windows 2000。マシンは第5・6戦と同じ我が家の最強機ですが、今回はVM Player上の仮想PC環境です。でもやたらと早い。快適でした。
今回は結果のマップを先にお見せしましょう。
このマップは最初に配置してある炭鉱仕事を片付けるのがセオリーで、最初は筑豊各都市か大牟田スタートがセオリーなのです。私は飯塚スタート、コンピュータは田川スタートが一人と大牟田スタートが1人だったのですが、後はセオリー外の北九州スタート1人、福岡スタート1人、そして熊本スタートが一人。これだと私にはかなり楽な展開です。
最初に飯塚・直方の炭鉱仕事を片付け、次に中間・山田の仕事まで片付けて、福岡・北九州を飯塚経由で接続。一気に借金を返して、列車を速度33にアップ。福岡で、鹿児島行きと長崎行きをつかみます。こんな楽な展開は珍しい。
で、さらに長崎近辺で大儲けして列車を速度45にアップ。そろそろ鹿児島に行こうかと思っていたころ、大きな落とし穴が空いてました。
その頃、田川スタートの黄色の標準は北九州から山口県方面に路線網を拡大し、その後広島行きの仕事を二個抱えながら、広島に行こうとせず、福岡・北九州間で近距離の仕事を片付けてました。だんだんと路線網を拡大し、たまには大分方面にも足を伸ばしてますが、一向に広島に行こうとせず、すぐに福岡・北九州間に帰ってきます。
そんなタイミングで2つのイベントが発生します。ひとつは「帰省」、もうひとつは「スポーツ」。私は一旦福岡に戻ろうとして長崎を出発したばかりでしたが、長崎に福岡行きと長崎空港行きが出てきたんで、よろこんで長崎にもどり、もう一度福岡へと出発します。
だがその時、福岡・北九州間にいた黄色は広島行きの仕事2個以外の2つの仕事を放棄するか片付けるかして、残りの2つも新たに発生した広島行き2個に入れ替えてしまったのです。つまり黄色の積んでいるのは広島行き×4!
私が福岡について、弾丸列車に切り替えたときにはすでに時遅し。黄色は広島について金額条件を100オーバーでクリア。でもまだ黄色は勝利できません。なぜなら九州マップの路線勝利条件は鹿児島と宮崎のどちらかにつながなきゃならないのですが、黄色の路線はそのどちらにもつながってません。
私は弾丸列車をぶっ飛ばして鹿児島を目指します。でも黄色は無情にも手番ごとに確実に鹿児島にむかって路線を伸ばしていく。ただ鹿児島行きの建設費を払ったら、金額条件を満たせなくなるはずです。そこに期待して私は鹿児島に突入。福岡方面と宮崎方面×2をつかんで宮崎に突入。宮崎からの仕事も合わせて、一気に福岡への帰還をめざして大逆転を狙います。
だけど、黄色は山口方面や大分方面の路線網を活かしてこまめに収益をあげながら確実に鹿児島に路線を伸ばしてくる。
そして鹿児島に黄色の路線が到達したとき、金額条件も満たしたままでした。これで黄色の標準が勝利。
ターン数はわずか23。これじゃとても鹿児島・宮崎ー福岡間なんて往復できません。
タイトルは黄色の標準と水色の建設重視で独占。私は完全無冠で完敗でした。
まとめ
思考ルーチン強化を確認する目的で今回8番勝負をやったわけですが、結果は私の5勝3敗と私が勝ち越してしまいました。でも人間有利と思われる4マップ(関東・関西・北海道・九州)では2勝2敗とコンピュータが大善戦して、手ごわさを見せつけられました。特に最後の九州マップは、いままでには見られない見事な戦法(広島×4)が炸裂して、着実な進歩が見られました。
その反面、今まではコンピュータ有利の4マップ(北陸・東海・東北・瀬戸内)では、意外にも苦手な北陸以外の3戦に勝利し、3勝1敗と大きく勝ち越しました。これは今までこれらのマップでは沈むプレイヤーと走るプレイヤーがはっきりしていて、運の要素が大きかったのが、思考ルーチンの強化の結果、沈むプレイヤーが少なくなり、結果として仕事の奪い合いが激しくなって長期戦となって、実力が反映されやすくなった結果と思われます。
また、v1.80で追加された整備費イベントがゲームを長期化させて、人間を有利にしているという面もあるようです。
いずれにしても言えるのは勝った3マップとも、中盤までは非常に苦しい展開で、従来ならこの時点でほぼ負けていた展開からの大逆転であり、勝つ可能性が高まっているにしても楽には勝たせてもらえなくなったということです。
私としてはもう少しコンピュータの勝率を上げることを期待してたんですが、思考ルーチンの強化の結果のゲームの長期化というのはちょっと予想外の結果であり、まあしかたがないかなと思ってます。
どっちにしろv1.85は従来のバージョンよりもよりスリリングな展開が期待できるっていうことは間違いなさそうで、そういう意味では大成功だと結論づけたいと思います。
さて、肝心のv1.85のリリースですが、すでにVectorには公開申請を済ませてあり、Vectorの公開に合わせてリリースアナウンスを出す予定です。もうしばらくお待ちください。
0 件のコメント:
コメントを投稿