火曜日, 1月 19, 2010

思考ルーチンの限界点

 相変わらず「Tokyo Railways コンピュータ版」の思考ルーチンの改良をやってます。
 もうこれで完成と思って、試してみる度に改良のアイデアが出てきてしまって、なかなか完了にできなかったのですが、もう流石に終りにすると思います。
 それで、改良していくうちになんか異変が起きてきました。
 現在リリースしているバージョンまでは、思考ルーチンを改良すると、ゲームが終了するまでのターンが短くなる傾向が続いていて、今回の改良でも先週末まではその傾向がつづいていました。
 ところが、昨日の修正で明らかにこの傾向が変わり始めて、かえって大幅にゲームが長くなる傾向が出始めました。
 コンピュータプレイヤーの思考ルーチンはちゃんとベストを尽くしているように見えるのに、なかなか勝つことができないんです。
 それで、なぜそんなことになるのかというと、要因は二つ。
 ・どのプレイヤーも効率の悪いプレーをしないので、仕事の取り合いが激しくなって、運良くいい仕事を集めることが少なくなった。
 ・イベントの回転が早くなりすぎて、整備費・固定資産税・法人税がよく出過ぎる。

 さて、こんな傾向をみると、人間が勝つのが難しくなったのではと思うでしょう。
 でも、実は実際にはそんなに難しくはなってないです。これはマップによって異なりますが、関東・関西・北海道のように、主戦場となる都市が限られているマップなら、私は難易度・至難でも7割以上は勝てそうです。
 なぜ、関東・関西・北海道なら勝てるのかというと、コンピュータがある程度強くなると、プレイヤー間の足の引っ張り合いが激しくなり、こういう駆け引きなら人間の方が一枚上手だからです。
 しかもゲームが長くなるんで、最初の借金のハンデを跳ね返すチャンスも多くなってくる。

 ただ、これはあくまでプレイヤー間の駆け引きが中心のマップだと可能なのですが、仕事が分散している傾向があるマップはそう簡単には行きません。たとえば、北陸みたいなマップだと勝てる気がしません。北陸のようなマップは他人の干渉を受けずにうまいように稼げる場所に入り込んでしまうプレイヤーが生じやすくて、逆に人間は同じチャンスが来てもそれを生かす前に借金を返さなきゃならないんで、一気に突っ走ることが難しいからみたいです。

 これを考慮すると、このゲームは人間が勝ち易いマップと勝ちにくいマップの2グループに分かれます。
 勝ち易いマップ
  関東(東京に集中)、関西(京阪神に集中)、北海道(札幌に集中)、九州(福岡・北九州に集中)
 勝ちにくいマップ
  北陸(北陸3県、信越、岐阜に分散)、東海(名古屋、静岡、東京に分散)、東北(東京、仙台、新潟に分散)、瀬戸内(岡山・高松・徳島、広島・松山、姫路に分散)

 実は、先週実際にこの上記の8マップを難易度・至難でやってみたけど、勝ち易いマップは4戦全勝、勝ちにくいマップは4戦全敗という結果に終りました。
 週末にかなり思考ルーチンを強化したんで、今はもう少し勝率が落ちるかもしれませんが、もう一度8マップをやってみて、傾向を確認したいと思います。

 さて、そろそろ思考ルーチンの改良は打ち止めにして次バージョンのリリース準備に入りたいのですが、最近、思考ルーチンの改良が面白くて、やる度に改良点を思いついちゃうんだよねえ。

 リリースはいったいいつになることやら。

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