月曜日, 12月 30, 2013

TR3 イベントについて(2)

 Tokyo Railways 3(TR3)のゲーム詳細説明の3回目です。
 今回は前回の続きでイベントを説明します。

大災害イベント

大災害には、脱線事故・大震災・巨大台風の三種類があり、いずれも列車に積んでいる仕事駒を一つ失います。

・脱線事故 脱線事故は発生したプレイヤーにのみ適用され、そのプレイヤーは列車に積んでいる仕事駒のなかから自分でひとつを選択し、その駒を失います。線路建設や列車のアップグレードが1ターンできなくなります(図13-6)。
図13-6:脱線事故

・大震災 大震災は全プレイヤーに適用され、脱線事故と同様に仕事駒を失います。都市にいる列車は移動できず、それ以外の列車は次に都市に到着するまで移動できます。線路建設や列車のアップグレードもできません。
マップ上の仕事駒が全て除去されます。
復興支援金が支給され、資金50の収入となります(図13-7)。
図13-7:大震災

・巨大台風 巨大台風は平地での移動や鉄道建設ができなくなります。また、平地にいる列車は、脱線事故と同様に仕事駒をひとつ失います。
 河川・海洋・湖沼・沿岸・フェリーを越えての移動・建設もできなくなります(図13-8)。
図13-8:巨大台風

ストイベント

ストにはストライキとゼネストの二種類があります。

・ストライキ ストライキは発生した手番のプレイヤーの線路が1ターンの間、列車移動に使用できなくなります。
 発生した手番のプレイヤーは、自分の線路を使っての列車移動はできませんが、大都市内・フェリー・他人の線路を使った移動は可能です。逆に他のプレイヤーもストライキ発生中のプレイヤーが保有する線路を使用することはできません(図13-9)。
図13-9:ストライキ

・ゼネスト ゼネストは1ターンの間、全プレイヤーに適用されます。
 ゼネスト発生中は全プレイヤーが都市での仕事駒の積み降ろしを行うことができなくなります(図13-10)。
図13-10:ゼネスト

支払いイベント

支払いイベントには、法人税・固定資産税・整備費・利子の四種類があります。いずれのイベントも全プレイヤーに適用されます。これらのイベントではいずれも支払い額に応じて保有する資金が減じられます。
保有する資金が支払い額に足らない場合、必要な額だけ借金を行います。

・法人税 法人税は保有する資金に応じて資金を減じられます(図13-11)。保有する資金が99以下の場合には支払いの対象になりません。
法人税の適用基準が資産ではなく資金であることに注意してください。仮に資金が100で借金が55の場合でも、所持資金100として、法人税の支払い対象になります。
図13-11:法人税

・固定資産税 固定資産税は保有する線路網の大都市接続の数に応じて資金を減じられます(図13-12)。
大都市接続数に対応する支払い額はマップにより異なります。
図13-12:固定資産税

・整備費 整備費は保有する列車のレベルに応じて資金が減じられます(図13-13)。
13-13:整備費


・利子 借金がある場合、借金55につき10の資金を減じられます。支払い額に資金が足りずに新たに借金を増やした場合、この増加分は支払い額に影響しません(図13-14)。
図13-14:利子

好況不況イベント

好況不況には、好況と不況の二種類のイベントがあります。

・好況 好況は1ターンの間、大都市仕事駒と中小都市仕事駒のマップ上に配置される駒の上限数がそれぞれ+2と+4増加します(図13-15)。
図13-15:好況

・不況
 不況は1ターンの間、大都市仕事駒と中小都市仕事駒の補充が行われなくなります(図13-16)。
図13-16:不況

季節仕事イベント

季節仕事イベントにはさまざまな種類があり、マップによって独自に用意されています。
季節仕事が発生した際には、1ターンの間、そのイベントに対応したマークがつけられた季節仕事駒がマップ上に配置されます(図13-17)。
図13-17:季節仕事イベント

 季節仕事駒が登場している間に、列車に仕事駒を積み込んでください。
 1ターン後に積み込まれなかった仕事駒は、全てマップ上から取り除かれます。
 また、イベント終了後に、出発地で列車から季節仕事駒をマップ上の戻したときにも、その仕事駒は取り除かれます。

 以上でイベントの説明は終わりです。
 次回はステージについて説明します。


金曜日, 12月 27, 2013

TR3 イベントについて(1)

TR3のゲーム詳細説明の2回目です。
今回はイベントについてです。次回と合わせて2回でアップします。

イベント

 ゲーム中、仕事駒を配置する際にイベントが発生することがあります。
 イベントは大都市仕事駒のプールに混ざっており、大都市仕事駒の補充の際に発生します。

イベント一覧

 ゲームに登場するイベントの種類は、マップによって異なります。
 登場するイベントは「メニュー」→「マップ情報」→「詳細情報」から、「未発生のイベント一覧」で確認できます。同様に「発生中のイベント一覧」や「発生済のイベント一覧」で、現在発生中のイベントや既に完了したイベントも確認できます(図13-1)。
13-1:マップ詳細情報画面からのイベント一覧の選択

イベントの発生

 イベントが発生すると、イベント詳細画面が表示されます(図13-2)。
良く読んで、イベントの効果を確認してください。

13-2:イベント詳細画面

 効果が持続するイベントは、その効果が終了するターンプレイヤー名と共に、画面上部に表示されます(図13-3)。
13-3:イベント発生中の情報表示

 発生中のイベントの効果をもう一度読みたいときには、前述した「発生中のイベント一覧」画面からそのイベントを選択することで「イベント詳細」画面を表示して確認できます(図13-4)。
13-4:イベント一覧画面

イベントの種類

イベントには大きく分けて悪天候・大災害・スト・支払い・好況不況・季節仕事の6種類があります。

悪天候

 悪天候は特定の地形が通れなくなり、線路建設もできなくなるイベントです。その地形にある列車はそのターンは移動できなくなります。
 悪天候には、大雨・大雪・波浪・濃霧の四種類があります。
 大雨では河川と湖沼、大雪では丘陵と山地、波浪では海洋と沿岸とフェリーが移動と建設で利用できなくなります(図13-5)。
13-5:悪天候イベントの例-大雨イベント

 濃霧は列車の移動力が半減し、フェリーが利用できなくなります。
 悪天候は全プレイヤーの移動・建設が一回ずつ終わるまで適応されます。

残りは次回にアップします!

木曜日, 12月 26, 2013

TR3 仕事駒について

 おかげさまで、「Tokyo Railways 3」(TR3)の正式版を12/24に公開させていただきました。
みなさま、もう遊んでいただけましたでしょうか。

 今回から何回かに分けて、TR3のルール詳細をアップしていこうと思います。
量がまとまったら、操作説明書に追記する予定です。

 ルール詳細は、操作手順と違って、ゲームを始めるうえでは必ずしも必要な知識ではないので、初めてTR3を遊ぶ方は、しばらく遊んでみて、ゲームがわかってきてから読むことをお勧めします。

 今回は「仕事駒」について説明します。

仕事駒

仕事駒には出発地、目的地、報酬額が与えられており、出発地の都市で列車に積み込んで、これを目的地の都市で下ろすことで、報酬額の資金を得ることができます。

仕事一覧画面

 仕事駒のリストは「メニュー」→「マップ情報」→「詳細情報」から、「マップ上の仕事一覧」、「発生済の仕事一覧」、「未発生の仕事一覧」を選んで、仕事一覧画面を表示して確認できます(図12-1,12-2)。
図12-1:マップ詳細情報画面からの仕事一覧の選択

図12-2:仕事一覧画面

仕事駒の種類

 仕事駒には大きく分けて4つの種類が存在します(図12-3)。
  ①大都市仕事駒(MG)
  ②中小都市(MN)
  ③季節仕事駒(SC)
  ④その他の仕事駒(OT)
図12-3:仕事駒の種類

大都市仕事駒

 大都市を出発地とする仕事駒です。
 赤で示されます。
 ひとつの大都市にはその都市を出発地とする三つ以上の大都市仕事駒が用意されており、大都市の重要度に応じてその数は異なります。目的地は比較的遠い場所が設定されているものが多くなっています。

中小都市仕事駒

 中都市または小都市を出発地のする仕事駒です。
 青で示されます。
 中都市は2つ、小都市は1つの仕事駒が、その都市を出発地とするように設定されており、いずれも近くの大都市か中都市が目的地となるように設定されています。また中都市を出発地とする仕事駒は、各都市につき最低一つは、目的地を近くの大都市とするように設定されています。
 目的地は比較的近くに設定されています。

季節仕事駒

 イベントによって登場する仕事駒です。基本的には大都市を出発地としています。
 緑で示されています。
 イベントが発生したプレイヤーのターンが次に回ってくるまでの間だけマップ上に存在し、その間に列車に積み込まれなかった仕事駒は取り除かれます。

その他の仕事駒

 上記の三種類以外の仕事駒です。グレーで示されています。
 ゲーム開始時に登場するものや、ゲームが進行するにつれて登場するものがあります。

仕事駒の補充

 マップ上に配置される大都市仕事駒と中小都市仕事駒の数はそれぞれに上限が決められており、この数に満たないときには、各プレイヤーターンの移動の後に、それぞれ補充されます。
 仕事駒が補充された際には仕事発生画面が表示されます(図12-4 )。
図12-4:仕事発生画面

 未使用の大都市仕事駒と中小都市仕事駒はそれぞれプールされており、ここから補充されます。プールが空になったら、使用済みの仕事駒で再びプールを作り直します。
 イベントは大都市仕事駒のプールに含まれており、大都市仕事駒を補充する際にランダムに登場します。

仕事駒の報酬額 

 仕事駒の報酬額は以下の要素により決められています。
  ①出発地から目的地の距離。
  ②出発地の都市の種類によるボーナス。大都市以外だと高くなります。
  ③目的地の都市の種類によるボーナス。大都市以外だと高くなります。
  ④ルートによるボーナス。大都市間のルートから外れていると高くなります。
  ⑤駒の種類によるボーナス。季節仕事駒やその他の仕事駒だと高くなります。

 仕事駒についてはこれで説明を終わります。
 次回は、イベントについて。これは長いので何回かに分けて説明します。

火曜日, 12月 24, 2013

Tokyo Railways 3 正式版リリース

Tokyo Railways 3 の正式版をリリースしました。
以下のページからダウンロードできます。
Tokyo Railways 3

また、Android版はGoogle Playからも以下のインストールできるようにアップロード済みです。
Tokyo Railways 3(Google Play)

Google Playに反映されるまでにはしばらく時間がかかります。

是非とも遊んでみてください。

beta版のテストに協力していただいたみなさまにお礼申し上げます。

水曜日, 12月 18, 2013

TR3 チュートリアル5

 今回は大都市接続、列車のアップグレード、勝利条件について説明します。
 ゲームに勝利するためには、ターミナル(大都市)を相互に接続して、「大都市接続」を増やしていく必要があります。
 大都市接続はゲームに勝利するための条件(勝利条件)の「接続条件」となっており、また列車をより強力なものにアップグレードするための条件にもなっています。
 大都市接続はゲーム中、下部に表示されているプレイヤー情報の左側で確認することができます(図2-21)。
図2-21:大都市接続

勝利条件
 TR3の勝利条件には2種類があり、一つは「資産条件」、もう一つは「接続条件」です。
勝利条件はゲーム中は右側の下から2段目の「メニュー」ボタンから、「マップ情報」→「勝利条件」と進んで確認できます。
 最初に挑戦する東京臨海マップでは、資産条件と接続条件はこうなっています(図2-22)。
図2-22:勝利条件

 資産条件は資産がこの基準以上になれば達成できます。ここでいう資産とは資金-負債を意味します。
 たとえば資金が100で負債が55ならば、100-55=45となり、45が資産となります(図2-23)。
 
図2-23:資産の算出
接続条件は指定された都市を相互に自分の線路とフェリーで接続すれば達成できます。
 東京臨海マップには、東京駅・新橋・天王洲・豊洲・新木場・お台場・有明の7つのターミナル(大都市)が存在します。このうちの東京駅・新橋・天王洲・豊洲・新木場の中から一都市を除いたすべてのターミナルを相互に接続すれば、接続条件をクリアしたことになります。
 「マップ情報」画面の勝利条件に関する記述の中で、都市名の後ろに「×」がついていますが、これは接続を達成していないことを意味します。これが「○」になると接続を達成したことになります。
 このようにこの画面をみればいつでも勝利条件の達成状況を確認することができます。

列車のアップグレード
 自分のターンの建設フェイズにおいて、列車アップグレードの条件を満たしているときには、列車をより移動力が大きいか、あるいは積載量が大きい列車にアップグレードできます。
 列車アップグレードの手順については「TR3 操作説明 その4」で説明しているので、そちらを合わせてお読みください。

大都市接続の方針
 ここまで説明してきたように、TR3で勝利するためにはターミナル(大都市)を相互に接続して、大都市接続を増やしていく必要があります。
 ではどの大都市を接続すべきか。その基本的な方針は以下の通りです。
(1)なるべく線路の建設費の安い都市同士を優先して接続する。
(2)なるべく重要な場所にある都市を優先して接続する。
 このことを最初の東京臨海マップを例に説明します(図2-24)。
図2-23:大都市接続の方針

 (1)に関しては、一般的には近い都市同士を接続すれば線路の建設費も安くなります。しかしながら、都市の間に海洋などの建設費の高い地形が横たわっている場合には、建設費は高くなります。
 東京臨海マップだと、図のピンク色の線の場所、東京駅-新橋間とお台場-有明間が建設費の面では安くなります。また、黒の線の豊洲-有明間がこれに続きます。
 (2)に関しては、「メニュー」→「マップ情報」→「マップ詳細」→「重要度」で表示される重要度表示が参考になります。図のピンク色の四角で囲んだ地域ような重要度の高いエリアを通る路線がおすすめとなります。この観点からも図のピンク色の線の路線がおすすめです。

 ピンク色の路線はおそらくすべてのプレイヤーが接続を狙ってくる路線となりますので、有利なルートは早い者勝ちとなるでしょう。ですから、なるべく早くこのルートに線路を建設することをお勧めします。他の大都市接続ルートより優先度を高くして考えておきましょう。

 東京臨海マップの場合、重要なエリアは東京駅・新橋エリアと、お台場・有明エリアに分かれています。最初はこのどちらかに列車を配置することをお勧めします。序盤の路線網は列車配置した場所の近くのターミナルから徐々に拡大していってください。ゲームの中盤に差し掛かると、これらの重要なエリアを相互に接続する路線が必要になるはずです。そのルートとしては図にあるような4つのルートがおすすめです。
 ①はお台場からレインボーブリッジ(Rブリッジ)を経由して芝浦ふ頭まで海洋を横断し、芝浦ふ頭から浜松町を経由して新橋に至るルートです。
 このルートは海洋を横断するの建設費が非常に高くなりますが、レインボーブリッジに最初に配置される仕事駒を確保できるなら、その報酬で建設費が十分に賄えます。運よく最初の手番を確保できたプレーヤーにお勧めです。
 ②は竹芝桟橋とお台場海浜公園の間にあるフェリーを利用するルートです。新橋-竹芝桟橋間とお台場-お台場海浜公園間に線路を建設するだけで相互接続できるので、いちばん建設費は安くなります。しかしフェリーは移動しにくいものなので、レインボーブリッジルートが別プレイヤーによって建設されていたら、これに接続して、使用料を支払って通ることも併用できるように線路を建設することをお勧めします。
 フェリーについては「TR3 操作説明 その5 フェリーについて」を合わせてお読みください。
 ③と④は豊洲を経由して接続するルートです。③は銀座付近から豊洲に伸ばすルート、④は東京駅から日本橋・茅場町付近を経由して豊洲に伸ばすルートです。
 ①~④のルートはどれが一番おすすめというのは特になく、仕事駒の確保状況に合わせて使い分けることをお勧めします。

 勝利条件を達成するためには、上記のルート以外に、新木場か天王洲のどちらかへの接続が必要になります。このどちらの都市を選ぶべきかというと、①のルートの場合は天王洲、③④の場合には新木場に接続した方が、東京方面から直接両都市方面へ向かう仕事を運ぶ上で有利となります。
 基本的には天王洲よりも新木場の方が他の都市に近いためおすすめです。しかし他のプレイヤーが天王洲に接続せず、ここの仕事駒を独占できる状況なら天王洲に接続すべきです。この辺も状況で判断してください。

 さて、ここまでTR3について、操作説明を7回、チュートリアルを5回にわたって書いてきましたが、TR3についてご理解が深まったでしょうか。たぶんこれらの文章を読んでみても、実際にはプレーしてみないとよくわからないと思います。
 まずは「習うより慣れろ」でゲームを遊んでみてください。それでTR3というゲームがわかってきてからこれらの文章を読み返してもらえると、より理解が深まると思います。

 そんな感じで、チュートリアルは今回で終了します。
 TR3の正式版リリースは今のところ12/24を予定しています。皆様にクリスマスプレゼントをお届けできますよう作業に追い込みをかけていきますのでよろしくお願いします。
 
 リリースが終わったら、このブログでもうちょっと深い戦略について書いていこうと思うのでよろしくお願いします。

火曜日, 12月 17, 2013

TR3 チュートリアル4

今回は列車の移動と仕事駒の積載について説明します。

TR3で資金を得る方法は基本的には一つだけです。それは仕事駒を出発地で列車に積んで、それを目的地まで線路を通って運び、目的地で降ろすことです。
ですので、積み込んだ仕事駒の目的地に向かて列車を走らせつつ、積載量に空きがあったらさらに仕事駒を出発地で列車に積み込んで、目的地に運んで資金を稼いでください。

列車の移動についての操作は「操作説明その3」で説明してあるので、そちらも合わせてお読みください。

列車には移動力と積載量の2つのパラメータがあります(図2-17)。
図2-17:列車のパラメータと各種情報
移動力について
列車の移動力は1回のターンで列車が移動できる距離を意味していて、移動フェイズ中にこの移動力を消費して移動していきます。画面に表示された残移動力を確認して移動させてください。

消費する移動力は地形の影響は受けません。山地でも平地でも消費する移動力は同じになります。
隣のマスに移動する際に消費する移動力は、縦横と斜めで異なります。
縦横は2移動力、斜めは3移動力となっています(図2-18)。
図2-18:縦横と斜めの消費移動力

他人の線路の使用
列車は自分の線路以外にも他人の線路を走ることができます。また、ターミナル(大都市)内は誰でも使える線路が引いてあるとみなされ、ここを走ることもできます。

他人の線路を使用して列車を走らせるためには、1ターンにつき使用した線路を保有するプレイヤーそれぞれに10ずつの資金を支払う必要があります。
他人の線路を使用する場合には以下の点を注意してルートを選んでください。
・使用する線路を保有するプレイヤーの数をなるべく少なくすること。
・他人の線路を使用するターン数をなるべく少なくする。一回で通り抜けることができる距離なら、前のターンのうちに乗り換えポイントで止まっておいて、次のターンに一気に通り抜けた方が支払う金額が安くなります(図2-19)。

2-19:他人の線路を利用


積載する仕事駒
前述のとおり、列車には積載量が設定されており、その数まで仕事駒を列車に積み込むことができます。
仕事駒には出発地と目的地が設定されており、一度列車に積み込んでしまうと、出発地に戻るか目的地で報酬を得るまで列車から降ろすことができません。ですので、積み込む仕事駒を選ぶ際には慎重に選んでください。
すでに仕事駒を列車に一つ以上積み込んでいて、さらに別の仕事駒を積み込むときには、なるべく方向が共通の仕事駒を選ぶことをお勧めします。とくに目的地が同じ駒をそろえて運ぶと、目的地で一気に報酬と交換できるので大変有利です(図2-20)。
2-20:仕事駒の目的地方向を揃える
また、ゲーム中に急に有利な場所に仕事駒が出てくるケースもありますので、列車をアップグレードして積載量に余裕が出てきたら、無理に仕事駒を積載量いっぱいまで積まずに、有利な仕事駒が登場するまで余らせておくことをお勧めします。

さて、これで一通りのプレイ方法は説明したと思います。次回は大都市接続数と列車のアップグレードや勝利条件について説明します。

土曜日, 12月 14, 2013

TR3 チュートリアル3

チュートリアルも3回目。今回は線路の建設についてです。

列車は線路の上を走るものなんで、事前に走るべき線路を建設しておく必要があります。
線路建設は、大都市か、自分の線路がつながっているマスから開始できます。
線路建設の操作については、以前に「操作説明 その2」で線路建設の操作について説明してあるので、そちらも合わせてお読みください。

とりあえずは、線路がないと移動できません。
まずは列車を配置したマスまで近くの大都市から線路を建設しましょう。
もし近くに別の仕事駒があって、それを積み込みたいなら、その駒の出発点のマスまで線路を建設しましょう。
次に仕事駒を運ぶために目的地を目指して線路を建設しましょう。

さて、建設する際にはどんなコースを選んだ方がいいのか。それを考えるにはまずは線路の建設費について知る必要があります。
線路の建設費について説明しましょう。

線路の建設費
1回の手番で建設できる線路の建設費用は50までとなっています。
線路は縦方向・横方向・斜め方向に隣接したマスとマスの間を1区間として建設できます。
基本的な建設費は縦方向・横方向の線路は1区間につき2、斜め方向は3となります。
線路の1区間の2つのマスが平地でない場合、それぞれの地形によって、建設費が加算されます。
主な地形と加算費用は以下の通りです(表1)。
表1:地形表

「沿岸」のように、マスとマスの間を横切る地形は、これと交差するときに、その地形に応じた建設費が加算されます。

線路の建設を式にするとこうなります。
線路1区間の建設費
  =基本建設費(縦横=2、斜め=3)
  +建設元の地形建設費
  +建設先の地形建設費
  +交差した地形建設費

たとえば、平地から下に隣接する目的地に小川を越えて線路を引く場合は以下の建設費になります。
 基本建設費(2)+平地の建設費(0)+目的地の建設費(1)+小川の建設費(1)=4 (図2-15)
図2-15:線路建設費の例


平地から斜め隣の海洋のマスに建設し、さらにその海洋のマスから別の斜め隣の海洋のマスに建設する場合は以下の建設費となります。
 平地から海洋→基本建設費(3:斜め)+平地(0)+海洋(5)=8
 海洋から海洋→基本建設費(3:斜め)+海洋(5)+海洋(5)=13
 8+13で合計21(図2-16)
図2-16:線路建設費の例


このように平地から海洋のマスに建設するときよりも、海洋から海洋のマスに入る時の方が建設費が高くなるので注意してください。

他人の線路も利用料(1ターンにつき10)を払えば使えますので、建設費が回収できないような利用頻度が低くて、建設費が高い路線は他人の線路を使うのも手ですよ。

線路建設についてはこの辺で終わりにして、次回は列車の移動と荷物の積み下ろしについて説明します。

金曜日, 12月 13, 2013

TR3 チュートリアル2

前回はゲームを開始するところまでですが、今回は列車駒の配置。
とりあえず、これを読む前に以前に書いた一連の「操作説明」に一通りの操作方法が書いてあるので、そっちも目を通してください。

このゲームは、プレイヤーの手番(ターン)を繰り返して進めていきます。
手番では、プレイヤーが列車を移動させて、次に線路を建設します。
しかし初回の手番は列車が配置されておらず、列車が走るための線路も引いていないので、列車を移動させることができません。
そのかわりに列車をマップ上に配置して、その場所に置かれた仕事駒を積み込んで移動を終えることになります。

最初にチャレンジするマップは「東京臨海」というマップになります。

どこに列車を配置するか?
 仕事駒の出発地点に配置します。仕事駒はマップ上にピンクの角が円い四角形で表示されています(図2-9)。このうちの一か所を選んで、そこに列車を配置してください。
図2-9:マップ上の仕事駒

どの仕事駒を選ぶのか?
 仕事駒には、ゲーム開始時に必ずおかれるものと、ランダムに置かれるものの2種類があります。
 仕事駒は、出発地のマスにカーソルを合わせることで内容を確認することができます(図2-10)。
2-10:仕事駒の内容確認

 また「マップ上の仕事一覧」画面(メニュー→マップ情報→詳細情報→マップ上の仕事一覧)ですべてのマップ上の仕事駒を確認できます(図2-11)。
図2-11:マップ上の仕事一覧

 それぞれの行をクリックすると、矢印で出発地と目的地を表示します(図2-12)。
図2-12:選んだ仕事駒の矢印表示

 
報酬額
 仕事駒には、出発地・目的地・報酬額が設定されています。
 報酬額は基本的には距離が長くなるにつれて高くなりますが、距離当たりの額は短い方が高くなります。また、長距離の仕事駒は、それだけ長い線路を建設しなければならないので、到着するまでは多額の借金を抱えることになります。借金していると列車をより早く積載量の多いものにアップグレードできません。
 ですので、最初は報酬が少なくても、たくさんの仕事駒を運べそうな場所を選ぶことをお勧めします。

出発地・目的地
 このゲームで勝利するためには、大都市(東京臨海マップでは「ターミナル」)を相互接続していく必要があります。そうすることで勝利条件の「接続条件」をクリアできるだけでなく、列車のアップグレード条件も満たして、より早くたくさん積める列車にアップグレードできます。
 出発地と目的地は、こうした大都市間を接続する線路に沿っていると、大都市間接続と報酬の一石二鳥となり、有利になります。そういう仕事を選ぶことをお勧めします。
 
重要な地域
 仕事駒はマップ上に均等に割り振られているわけではありません。むしろ一部の重要な地域に極端に偏っています。こうした重要な地域は、重要度表示(メニュー→マップ情報→詳細情報→重要度表示)で確認できます。赤くなっているのが仕事駒の出発地と目的地が集中する地域です。東京臨海マップの場合は、左上の方にある銀座を中心とする地域と、中央部にある「お台場」と「有明」を中心とする地域が重要度の高い地域となります(図2-13)。
図2-13:重要度の高い地域
最初に列車を配置する場所は、こうした重要な地域に近い仕事駒を選んで、その出発地の場所を選ぶことをお勧めします。

順番と他のプレイヤーの位置
 ターンの順番はランダムに決まります。もしあなたが2番目以降の順番になるなら、なるべき他のプレイヤーから離れたところで始めることをお勧めします。もしあなたが4番目の順番で、重要度が低い地域でも近くに全く他のプレイヤーがおらず、仕事駒が十分に置かれている場所があるなら、そこから始めるというのも考慮に入れてください。逆に順番が最初なら、一番有利な場所に置くべきです。東京臨海マップの場合は、「Rブリッジ」(レインボーブリッジ)という海の真ん中の場所がおすすめです。そこから出発する仕事は、レインボーブリッジをつくらせるためのギミックになっていて、海の中を建設するコスト分を報酬に加算してあり、しかも最初は2つの仕事がかならずそこから登場します(図2-14:初期配置される仕事駒)。
図2-14:初期配置される仕事駒


説明が長くなりましたが、参考になったでしょうか。

 最初はわからないと思うんで、左上の方の東京や新橋の近くの仕事駒の出発地のマスを適当に選んで、そこをタップしてカーソルを合わせ、右上の「列車配置」ボタンをタップして列車を配置しちゃってください。
 次に右上の「積み下ろし」というボタンをタップして、仕事駒を列車に積み込んでください。
ここまで終わったら、左下の「移動確定」をタップすると、次は線路の建設に移ります。

次回は線路建設を説明します。

木曜日, 12月 12, 2013

TR3 beta3 公開

Tokyo Railways 3(TR3)のベータ版新版 beta3 を公開しました。

今回の修正は以下の通り。

①「未発生の仕事一覧」画面が正しく表示されない不具合を修正。
②Android OS にて、矢印キー、Enterキー、Backspaceキー、ESCキーの操作が正しく行えない不具合を修正。
③建設開始のコンソール表示が、Enterキーで建設確定した後も解除されずに表示されてしまう不具合を修正。
④「プレイヤー一覧」画面でスペースなどの決定キーを押下した時に閉じるようにした。

最新版はTR3のサイトからダウンロードできます。
http://s-jima.sakura.ne.jp/tr3/

Google Playにも最新版をアップしてありますが、アップデート開始までしばらく時間がかかります。

最新版へのご意見・ご要望・障害報告等をお待ちしています。


水曜日, 12月 11, 2013

TR3 チュートリアル1

今回からしばらく「Tokyo Railways 3」(TR3)のチュートリアルを少しずつ書いてアップしていこうと思います。

まずはこのゲームの目的。
このゲームには8つのマップが含まれています。
その8つのマップを「チャレンジゲーム」で順番にクリアしていき、すべてクリアすることが目的となります。
マップをクリアするにはどうすればいいかというと、それぞれのマップには二つの勝利条件が用意されています。

1)資産条件
2)接続条件

1)は仕事駒を列車で線路の上を運んで、目的地に届けてお金儲けしていくことで達成できます。もっとも線路を建設するにもいい列車にアップグレードするにもお金がかかりますが。
2)は自分の線路によるネットワークを拡大することで達成できます。線路建設にはお金がかかります。

クリアしたマップは、「フリーゲーム」のマップ一覧(「新規ゲームを開始」→「フリーゲーム」)で確認できます(図2-1)。ただし「フリーゲーム」は好きな条件に変えてマップをプレーするためのものなので、ここでマップに勝利しても、マップをクリアしたことにならないのでご注意を。
図2-1:フリーゲーム画面


さて、それではゲームを始めてみましょう。
タイトル画面をタップすると、最初のメニューが表示されます。
ここで、「新規ゲームを開始」をタップし(図2-2)、次の画面で「チャレンジゲーム」をタップしてください(図2-3)。
図2-2:新規ゲーム開始
図2-3:ゲーム選択画面


すると、これから挑戦するマップ情報が表示されます(図2-4)。
図2-4:マップ情報

ここで次へをタップすると、勝利条件が表示されますのでよく確認してください(図2-5)。
図2-5:勝利条件

さらに次へをタップすると、「列車アップグレード表」画面が表示されるので、ここで「決定」ボタンをタップしてください(図2-6)。
図2-6:列車アップグレード表

次に「プレイヤー選択」画面が現れます。どのプレイヤーを選んでも条件は変わらないので、色や名前から好きなのを選んでください。左の黒い四角をタップすると、選択するプレイヤーが変わります。決定ボタンをクリックすると次の画面へ進みます(図2-7)。
図2-7:プレイヤー選択画面

すると、もう一度「プレイヤー選択」画面が表示されます。この時に、プレイヤーの順番がランダムに変化します。順番を確認したら「ゲーム開始」ボタンをタップして、ゲームを開始します(図2-8)。
図2-8:ゲーム開始

今回はここまで。次回はゲーム最初の戦略と操作について説明します。

火曜日, 12月 10, 2013

TR3 操作説明 その7 ショートカットキーについて

TR3の操作説明です。今回はキーボードショートカット。

パソコン、スマフォ、タブレットに関係なく、TR3は多くの操作をキーボードで行うことができます。本体にキーボードがない機器でも、多くの機器でBluetooth接続のキーボードを使うことができます。

キーボードショートカットで操作できるキー(操作キー)には以下の種類があります。
①決定キー
②方向キー
③backキー
④確定キー
⑤設定キー
⑥キャンセルキー

・決定キーと方向キー
決定キーは右上に出ている有効なボタン操作を実行するキーです。右上の一段目と二段目のボタンが対象で、両方出ている場合には、上の方の操作を行います。
また、メッセージやダイアログの表示中は、メッセージを閉じたり、多くの画面の「close」ボタンの操作が行えます。
方向キーはカーソルの移動に使用するキーです。
決定キーと方向キーには以下の種類を用意しています。お好みのキーで操作してください。

①スペースキーと矢印キー
  スペースキーが「決定」、「↑」「」「↓」「←」「→」が「上」「下」「左」「右」に対応します(図33)。
図33:スペースキーと矢印キー


②テンキー
「5」が決定キー、「1」「2」「3」「4」「6」「7」「8」「9」が「左下」「下」「右下」「左」「右」「左上」「上」「右上」に対応します(図34)。
図34:テンキー


③キーボード左側のキー
「s」が決定キー、「q」「w」「e」「a」「d」「z」「x」「c」が「左下」「下」「右下」「左」「右」「左上」「上」「右上」に対応します(図35)。
図35:左側のキー

④キーボード右側のキー
viエディタに慣れた方向けの操作キーです。
決定キーはなく、「h」「j」「k」「l」が「左」「下」「上」「右」に対応します(図36)。
図36:viエディターのカーソルキー


・backキー
Android搭載のスマフォ/タブレットでの「back」ボタンにあたるキーです。
画面を閉じて戻る操作に割り当てています。
これ以上戻れない画面でこのキーを押すと、アプリ終了を問いかけるダイアログがでて、ここからアプリを終了できます。
backspaceキーを割り当てています(図37)。
図37:back/確定/設定/キャンセルキー


・確定キー
画面左下の「移動確定」「建設確定」ボタンの操作を割り当てています。
enterキーを割り当てています。

・ 設定キー
Android搭載のスマフォ/タブレットでの「setting」ボタンにあたるキーです。
設定画面を表示できます。
「m」キーを割り当てています。

・キャンセルキー
画面左上の「cancel」ボタンの操作を割り当てています。
escキーを割り当てています。

・荷物の積み下ろし画面でのキー割り当て
「荷物の積み下ろし」画面において、数字キーによって、仕事駒の積み下ろしを行うことができます。
この画面では、一番上の仕事駒には「1」、その下には「2」というように、上から順に数字のキーを割り当てています(図38)。
図37:荷物の積み下ろし画面でのキー割り当て


今回の説明は以上です。
この辺で操作説明は終わりにして、次回からは、チュートリアルを書いていこうと思います。