金曜日, 1月 29, 2010

思考ルーチンの評価データ(その2)

 ようやく、「Tokyo Railways コンピュータ版」v1.85をリリースしましたが、リリースの前に、テストをかねて、思考ルーチンの評価データを再度取り直したので、アップします。
 この記事は、思考ルーチンを改良している途中で、一度評価した時の記事の続きになってまして、前回の記事と、その前の思考ルーチンの性格の解説の記事と合わせてお読みください。
 前回は日本が舞台の8マップを対象にしましたが、今回はそれに加えて海外7マップを増やし、全15マップにデータを増やしています。対戦形式は前回とほぼ同じですが、組み合わせはマップごとにランダムに6つの性格を選び、その組と残りの性格の組に分ける方法で決めています。


 1つめの表は前回の記事の表と同じですので、表の見方については前回の記事をお読みください。
 ただし、今回は上位1位のデータを濃いオレンジに、上位3位以内を薄いオレンジに、下位1位を濃いブルーに、下位3位以内を薄いブルーに塗ってあります。また、順位は勝率を優先し、勝率が同じ場合には平均資産順位を優先しています。
 2つめの表はマップ別の成績です。1位は優勝、2位以下は資産額で決めています。各マップで2組に分けて対戦させているので、各マップに1位が2人ずついます。

 さて、前回からさらに思考ルーチンを改良し、競争が激化しているため、順位にかなり変動が出ています。
 まず最初に目立つのは「標準」の圧倒的な強さ。前回は勝率では「地域路線網」に破れていますが、今回は15戦中7勝という圧倒的な成績を収めています。これに対して「地域路線網」は日本のマップでは前回並みの好成績を残していたのですが、海外マップでは成績が振るわず、4位に転落しています。
 「地域路線網」とは対照的なのは、前回圧倒的に最下位だった「建設重視」。こちらは今回も日本のマップではぼろ負けだったのですが、海外マップで2勝を挙げて健闘し、8位までアップしています。
 これを見ると、海外マップは分散型の平らなマップばかりだという点を考慮すると、「地域路線網」が近距離集中型マップでしか勝てないのがはっきりしました。これに対して「建設重視」はどうやら地形が厳しいマップと集中型のマップが苦手で、平らで分散的なマップが得意なようです。つまり「建設重視」は日本のマップは地形が厳しいか集中度が高すぎて勝てない。だけど海外マップなら平たくって広い地域に仕事が分散していて、積極的な路線建設が功を奏して勝利しやすい。
 これ以外にこれも当たり前なのでが、「広域路線網」は分散マップが得意で、集中マップが苦手なのがハッキリしています。こちらは地形に関係なくて、日本のマップでも長距離主体のマップなら強いので、「広域路線網」は5位に食い込んでいます。
 さて、今回もう一つ、目立つのは、今回新しく性格のパラメータに追加された「仕事駒積載」がCの性格の成績不振ぶりです。これは「慎重」、「技術重視」、「倹約家」、「協力的」、「長距離重視」の5つの性格が該当するのですが、いずれも下位に沈んでいて、「慎重」が7位である以外は、9位以下の下位4つをいずれもこのグループが占めています。
 これは「仕事駒積載」がCの性格というのが、2つ目以降の仕事の積み込みに慎重なのですが、前回よりも思考ルーチンが強化された結果、仕事の争奪戦が激しくなり、遠慮がちなこのグループは終盤の伸びが足りない傾向にあって、終盤に整備費・法人税・固定資産税などのイベントを食らった時の立ち直りが遅いため、順位を落としているようです。
 面白いことに下位4つの性格は、いずれも移動タイトルを沢山とっている。このタイトルは性格的に列車のアップグレードの際に速度を優先するという点以上に、序盤の立ち上がりの速さが反映されやすいようです。つまり下位4つの性格は立ち上がりは早くて中盤いいところまで行くのだが、仕事の選り好みが激しくて、せっかくアップグレードした列車を生かしきれず、終盤の収益性の低さから逆縁負けするという傾向があるようです。
 このグループの中で特にひどい成績なのが「長距離重視」で15戦中最下位が10回。この性格は報酬額の高さを優先し、それにかかるコストを軽視するという、もともとコスト意識の低い性格なのである程度は仕方が無いかもしれません。
 さて、逆に、序盤の立ち上がりの悪さが目立ち、終盤追い込んでくるのが「建設重視」と「仕事重視」。2つとも路線を引きすぎるのが主たる原因ですが、「仕事重視」は人の路線を使いつつ、自分でも短絡線を引きまくるタイプなので、まあ、最初は辛いでしょうねえ。それが証拠に「仕事重視」は移動のタイトルを一回もとってないし、移動の平均到達率も低い。でも「仕事重視」って列車のアップブレードの際には速度を優先する性格なんですよ。つまりアップグレードが遅れて、列車が早くならない。アップグレードさえできれば最高速で突っ走る。それが「仕事重視」です。それから「仕事重視」は「仕事駒積載」がA。つまり積んだ仕事は離さない。仕事駒をあまり選り好みせず、終盤は満載して突っ走る。そして一気に序盤のハンデを取り戻す。そういうプレイスタイルのようです。
 さて、上位に目を移すと、2位・3位に今回追加した新しい性格「欲張り」と「短絡的」がランクインしています。この2つはどちらも積極的な性格なのですが、「欲張り」の方が都市に繋ぐのが好きだけど、コスト意識が高く、近場の仕事を片付けたがり、つかんだ仕事は離さない。つまり何でも欲しいけど、金は払いたくないという、「欲張り」な性格です。
 それに対して、「短絡的」はなんでも欲しがりすぐに取り替えたがる、遠くの仕事を片付けたがるという、賑やかな性格です。前回は「短絡的」の方が上位に来たのですが、今回は「欲張り」が逆転しています。たぶん仕事駒の取り合いになったとき「欲張り」の方が強いということでしょうか。あと「欲張り」のコスト意識の高さも結構強みかもしれません。

 さて、長々と書いてきましたけど、今回の結論に入りましょう。
 まず、ひとつは、このデータから今回の思考ルーチンの改良は期待通りだったかという点ですが、「仕事駒積載」というパラメータに関しては、少なくともCのグループは抑制が効きすぎていてダメですね。「長距離重視」や「協力的」はともかく、「倹約家」や「技術重視」は上位に入るのを期待している性格なので、これでは期待はずれです。少なくとも建設重視の上にくる位までは修正が必要と判断しています。つまり次回のリリースでは、この点の修正が必要ですね。
 次に、強い性格と戦いたい人は、「標準」、「欲張り」、「短絡的」、「地域路線網」、「広域路線網」と戦うことをおすすめします。海外マップなら、「近距離重視」のかわりに「建設重視」を入れてみてもいいかもしれません。
 逆に、弱い性格と戦いたい人は、「長距離重視」、「協力的」、「倹約家」、「技術重視」、「建設重視」と戦うことをおすすめします。海外マップなら、「建設重視」の代わりに「慎重」を入れるといいかもしれません。「建設重視」以外はみんな遠慮がちな性格なので、仕事が楽に確保できるでしょう。あれ?もしかしてそうすると、競争が激しくなくなって、遠慮がちな性格がハンデじゃなくなるかなあ(笑)。そうなったらちょっと分からないですね。まあ、上位4つを外しておけば、そんなにひどい目にはあわないと思いますよ。

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Yohsuke さんのコメント...
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