火曜日, 8月 11, 2009

18きっぷの旅 その9


 今回の旅もいよいよ最終日。序盤は何事もなく進んだ旅立ったのですが、終盤に入って問題続出。
 自転車で転ぶやら、急に発生した台風に襲われてずぶぬれになるやら、いろいろありましたが、昨日はなんとか名古屋まで逃げ込みました。
 今日の天気予報は台風一過で晴れ、最高気温37度とか言ってます。
 でも台風でずぶぬれになった後なので暑くても天気が良い方がいいと思ってたら、最後の最後にとんでもないものが襲ってきました。
 早朝5時、ぐっすり寝ていると地震が襲ってきました。夢の中ではありましたが、揺れから地震の大きさを判断すると、震度は3ぐらいだけど、ちょっと揺れが長過ぎる。「もしかしたらちょっと離れたところで大きな地震でもあったかも」とか考えながらも眠いからテレビをつけずにまた寝入ったのですが、いきなり携帯電話が鳴りだします。出てみるとかけてきたのは母です。東海地方で大地震とか騒いでます。バカを言っては行けません。私は今、東海地方のど真ん中の名古屋で寝てるんです。「何を言っている、俺は東海地方にいるんだぞ」って答えると、母は静岡で大地震だといってます。
 で、テレビをつけたんだけど、やっぱり眠い。夢の中でニュースの内容を聞いていると、確かに大きな地震だけど、そんなに大きな被害は出てないみたい。津波も50センチとか言っているから、多分大丈夫だろうと思って爆睡。
 朝起きて、名古屋駅についてみたら、中央本線のホームに人があふれてる。
 表示されている列車の時間はめちゃくちゃ。この段階で初めて、中央本線のダイヤが大幅に狂っていることに気がつきました。今日は18きっぷの最後の1日分を使って、木曽福島あたりで昼飯を食べてから、篠ノ井線に寄り道して、中央線で東京に帰るつもりで、結構ハードなスケジュールだったのですが、これりゃ無理かもしれません。

 まあ、あたふたしても始まらないので、まるでやってくる様子のない列車のことはほっておいて、駅のホームできしめんを食べましたが、やっぱり列車はこない。
 私の乗る予定の列車の出発時刻から40分も遅れてやってきたのはなんと2本前の列車。この列車は1時間半も遅れているそうです。

 で、中津川駅に着いたのは10時半ごろ。この先に行く列車はついさっき行っちゃったそうで、次の列車は12時過ぎだとか言っている。私以外にも数十人の人が地震のせいで難民状態。しかも台風一過で猛烈に暑い。おそらく35度は超えている。
 こんなところにいても難民がいっぱいいるだけで暑いだけなので、11時発の坂下と言うところに行く列車に乗ることにしました。坂下はたった2つ先の駅なのですが、なにもなくっても山の中の駅ならもうちょっと涼しいかもしれないし、景色もいいかもしれないので、難民たちを尻目に、謎の駅・坂下に向かって出発。
 で、坂下駅が近づいてくると、起伏のある谷のびっしりと家が建っている。坂下は意外と大きな街でした。

 ちゃんと有人駅だったし、駅前に5軒くらい飲食店もあったし、生協のスーパーもあったし、本屋もあったし。よく考えたら、昨日通った新幹線停車駅の相生よりマシな駅ですねえ。

 地形が複雑で道が狭くって、この街は風情があります。この商店街なんか凄くいい感じでしょう。

 駅前の通りの裏手へ回り込むとこんなのどかな所に出ます。道の横にはきれいな水が沢山流れている小さな水路があって、ここは結構高い場所なので、いろいろな所をまわりながら、この水は流れていくんでしょうねえ。もう少し時間があったらもっと探索したかったんですが、次の列車がちゃんと来てくれるなら1時間ちょっとしか時間がないので、探索をやめて昼飯を食べることにしました。

 駅前に戻ってきて線路の先を見ると、結構険しい山が広がっています。

 駅前にあったみそかつ屋さんに入りました。でも昨日もみそかつを食べているので、今日は海老フライ定食にしてみました。名古屋っぽいですよねえ。
 食事をして終えて、電車が到着すると、さっきの難民さんたちがぎっしり詰まってる。
 でもなぜか運良く15分くらいで座れてて、満員の列車で風景もよく見えない中、満腹でウトウトしながら木曽路を進みました。時より目が覚めた時に見回すと、木曽の山と風情のある家が建っている谷が見えたのですが、結局ほとんど寝てた気がします。せっかくここまで来たのにちょっともったいない。
 本来は木曽福島に11時頃到着して、13時頃の列車に乗る予定だったのですが、中津川で足止めを食らったせいで、結局、木曽福島13時頃の列車に坂下駅で乗ったことになってしまい、しかたがなく塩尻まで直行。

 塩尻駅には、おそろしくオンボロな電車が待ってました。これは中央線の旧線まわりの辰野行き。
 岡野-塩尻間を短絡する新線ができたんで、辰野はこんな扱いを受けているようです。
 今日の目的地は辰野ではなくって篠ノ井線なので、ここで篠ノ井線長野行きに乗り換え。

 松本を過ぎてトンネルを過ぎると、「聖高原」(ひじりこうげん)という場所に出ました。
 この写真はちょうどその辺だと思うんですが、聖高原ってちょっとカッコいい駅名ですねえ。

 さて、今日のメインイベントは日本三大車窓の一つに数えられている姨捨駅付近の景観です。
 今日はいい天気だったので、この通り絶景です。長野周辺の善光寺平が一望できます。

 この写真は全景です。どうです、すばらしいでしょう。
 長野についたら、折り返しの列車にのって、もう一回見てきました。ついでにデジカメで前後の区間を全部ビデオに撮ってきました。ちょっと量が多いので、Youtubeとかにはアップしません。個人で楽しみます。すいません。
 長野から折り返して、甲府行きに乗り、松本、塩尻と戻って、諏訪湖を抜けて山梨県・小淵沢が近づくと、夕暮れになってきます。

 この写真は小淵沢の直前、八ヶ岳方面だと思うんですが。
 小淵沢で始発の大月行きに乗り換えたのはもう19時近く。

 お腹がすいたので、長野で買っておいた峠の釜飯を食べることにしました。
 信越線でなくって中央線で峠の釜飯を食べるのってちょっと変ですねえ。

 食べ終わったときには列車は出発していて、付近はすっかり夜。
 まだまだ東京は遠いけど、さすがにもう景色を楽しむこともできないので、今回の旅行記はここで終わることにします。

 長文におつきあいいただきありがとうございました。

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