18きっぷの旅 その7 - しまなみサイクリング後編
さて、今回の旅も佳境に入ってきました。
前日はしまなみ海道を今治側からレンタサイクルで進み、伯方島泊。
昨日は快晴の太陽に苦しめられましたが、どんなに暑くっても、旅は晴天の方がいいに決まってます。
今日の悩みの種は天候。2日前くらいまでは、そんなに悪い予報ではなかったのだけど、昨日になると曇りときどき雨となり、今朝の天気予報では明日までずーっと雨だって行ってる。
どうしようかと悩んだけど、一応は雨具もあるし、着替えも持っているので、朝7時半に自転車で尾道に向かって出発しました。
伯方島の東側の海岸線を進むと、目の前には大島との間の狭い海峡があって、渦を巻いている。急に既視感に襲われて、過去の旅のコースを思い出してみたら、1回目の旅でここまで来て引き返したのを思い出しましたよ。そのときは天気が良くって、すばらしい風景だったのだけど・・・
伯方島の海水浴場の隣の道の駅で休憩。8時頃出発。この海水浴場、昨日は晴天に恵まれて、観光客であふれてましたが、今日は誰も来ないでしょうねえ。
昨日転倒した大三島橋への入り口を慎重に通り過ぎ、大三島へ渡ると、雨が激しくなってきました。
大三島の多々良大橋の手前のレンタサイクルターミナルに到着したのは9時頃。やっぱりペースが遅いです。あまりに激しい雨なのでちょっと様子を見ていたら、本格的に自転車をやっている人たち(競輪選手?)が逃げ込んできました。
こんな日でも自転車に乗っている人は意外と多いです。むしろバイクはほとんど見ませんが。
いつまでも雨は小降りにならないけど、さっきよりはマシになった気がしたので、多々良大橋に挑みました。
橋の上は向かい風の暴風雨で押し戻されそうな勢いでした。レインコートのボタンは外れ、フードが抜けてしまって、上半身もびしょ濡れでした。今日最大の地獄でした。
やっとのことで多々良大橋を突破。道を下って生口島の瀬戸田を目指します。ここからは広島県尾道市。でもこれからが長いのですよ。
大三島と伯方島ではしまなみ海道は端をかすっているだけなのですが、生口島では東西に長い島を縦断するので結構距離があります。でもこの島のコースは平らなので普段は気持ちよく走れます。
でも今日は雨のせいで後ろのブレーキがほとんど利かなくなり、昨日の転倒もあるので、怖くてスピードを出せません。
この島の道は基本的に広いのですが、一カ所だけ例外があり、瀬戸田の町の中だけ狭くなります。ここで自動車に幅寄せされて転倒。スピードを出してなかったからたいしたことはなかったけど、右の手のひらにも絆創膏を貼るハメになってしました。
やっとのことで生口島の反対側にたどり着き、次は生口橋を渡って因島を目指します。
この場所のちょっと手前に休憩所があり、そこにも本格的に自転車をやっている人たちが休んでました。
ここのサイクルロードは利用者が多くって、こんな日でも自転車は多いです。
因島に渡ったところで、時間は11時半。このペースなら到着は2時くらいでしょう。
どこかで昼飯を食べる必要があるけど、広島県側は愛媛県側と違って、コース上にあんまり食事や休憩ができるところが少ないので、橋からしばらく進んだところにあったレストランで休憩。
ここを選んだのは正解でした。たこ天丼定食を注文しましたが、おいしかったですよ。
因島のサイクリングコースは起伏が激しい上にわかりにくい。なんとか過去の記憶をたよりに因島大橋にたどり着きましたが、もうちょっとなんとかならないのでしょうかねえ。というか、最初からサイクリングコースなんか無視して、海沿いの県道を使った方が楽な気がします。今回は雨でハンドルさばきが怪しいのでやめておきましたが、次からは県道を行こうと思います。
で、やっとのことで因島大橋にたどり着いたけど、ここで問題発生。小学生の大群がかけ声を大声で発しながら、笠をかぶって橋を渡っています。問題は、自転車と歩行者の道は同じ道で、道幅は2人ぶんしかないのに2列で進んでる。自転車がきても道をあけてくれないけど、人の速度では自転車にとって遅すぎてバランスが維持できない。結局足で道のしきりのブロックを蹴りながら進んだけど、このブロックはそこいら中で途切れていてよくからぶる。人の横は慣性で進んで、人と人の間でブロックを蹴るのだけど、からぶるとバランスを崩して転けかける。そうすると子供たちはまた抜いていく。反対側からも何台か自転車が来たけど、どうしようもなくって呆然として立ちすくんでいる。でも子供たちは気にせずに道を空けることもなく進む。
まだ抜いていく私の方が楽だったけど、反対側の人たちには同情します。
やっとのことで因島大橋突破。この橋は二重構造になっていて、車は上段を走るので、雨がしのげると思ったら大間違い。中央分離帯の部分は網だけで、その下に歩道があるから、雨を全然防いでくれない。
橋の反対側は向島で、そこには因島大橋を望む休憩場所があるのだけど、この通り生け垣が邪魔です。この公園、目的を忘れています。
向島のコースは平坦なのですが、島の北岸は尾道対岸の市街地や造船所になっているので、交通量が多いのがちょっと危ないところです。でも今日は日曜だからか交通量は少なめで助かりました。
ようやく向島の渡船乗り場に到着。反対側に尾道の市街地が見えます。尾道は市街地の背後に千光寺公園の山が迫っていて、この斜面にも民家や寺院が沢山あります。だから、尾道は「坂の街」と呼ばれています。
ちなみに山の上に城のようのものがありますが、あれはパチものです。だって尾道は城下町じゃないから、城跡なんかないもの。
自転車を返してきて尾道駅に着いたのは14時半頃。もう全身びしょ濡れ。さっさとシャワーを浴びて着替えたいので、チェックイン時間にはちょっと早いけど、ホテルに向かうことにします。今日のホテルまでは徒歩で10分くらいなのですが、もう歩く気力が残ってないので、タクシーで移動。急な山道を登らなくちゃならないので、タクシーは山の背後を回り込んでホテルに到着。
今日のホテルは千光寺公園の隣にある景観がすばらしいホテル。目立つから良く知ってたのだけど、普段は値段が高くって手がませんでした。ところが、今回は安いプランがネットにあったので飛びついたわけです。
皮肉なことにホテルでシャワーを浴びて外を見ると、雨がかなり小降りになっていて、やがて止んでしまいました。
今日は天気が今ひとつですが、やっぱりここの景観はすばらしい。
この写真は向島の向こう側にある瀬戸内海の島々。
これはしまなみ海道の入り口、新尾道大橋。
これは新尾道大橋方面の全景。
これは尾道駅方面の全景。
部屋で景色を楽しんだら、もう疲れはててベットに倒れ込んでしまいました。
それで目が覚めたらちょうど夕食の時間。
このホテルは本格的なタイ料理レストランがあるんで、今日のディナーはタイ料理コース。
寝ぼけて部屋を出てきたのでデジカメには電池もメモリーカードも入ってなくって、残念ながら写真はなし。
以前、他で食べたタイ料理とはちがって、日本人好みにしてあるのか、食べやすくっておいしかったです。
もちろん、香辛料が利いていて辛いですが。
満腹で部屋に帰ると、またしても眠くなって起きたら20時近く。
ようやく元気が出てきて起き上がり、窓の外を見てみると、眼下はすばらしい夜景です。
これは駅前方面。
これは新尾道大橋方面です。
さて、これで、いろいろあった自転車の旅も終わり、あとは東京へ向かいます。
でも青春18きっぷはあと2日分あるから、寄り道して、2日かけて帰ります。
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