日曜日, 5月 02, 2010

ボードゲーム「砂漠を越えて」と「Imperial」

 久々に我が家に友人たちを集めまして、ボードゲームを実施。
 一つ目は以前にもやった「砂漠を越えて」。
 前にやったときは3人プレーだったけど、今度は5人プレーなので、ボード全部を使いました。
 このゲームは、5種類のパステルカラーの通商隊をつなげていって、自分の配下のリーダーが率いる隊商をうまく成長させ、砂漠に点在する池やオアシスにつないで、得点を稼ぐゲームです。
 前回は3人だったけど、5人の場合、マップが増えても密度が増加していて、なんかすごく狭い感じ。広大な砂漠というよりものすごく密集した場所のイメージなんだけど(笑)
 3人の時以上に初期配置が重要で、手番で優先度の高いところに置いているうちに、終盤に突入してしまう。これってかなり先読みが出来そうな気がするけど、それが私にはうまく出来ない。それで、結果は最下位。勝者は初めてやったKS氏でした。手番では、基本的に自分にとって一番利益になるところで、かつ人の邪魔なところに優先的に置くのが定石。これって、けっこう選択肢がない場合が多いので、初期配置勝負な気がするんですよ。
 ちょっとまだ、私は修行が足りないみたい。もう少し経験値を積まなきゃだめかな。

 次は、KS氏が持ってきた「Imperial」というゲーム。途中から来たKH氏を含め、6人で対戦。
 一見すると、名作「ディプロマシー」そっくりの地図と駒。マップは20世紀初頭のヨーロッパが舞台。軍事ユニットは海軍と陸軍があって、これを動かして土地を占領しポイントを稼ぐ。これだけ聞くと「ディプロマシー」のような外交ゲームに見えるけど、実はぜんぜん違う(笑)。
 なぜかというと、プレイヤーは欧州で勢力争いをしている国家に金を貸す投資家なんですよ。そして、この国家は最も多くの金を貸してくれている投資家に支配される。それで、国家は、国内の工場や、国外の占領地から収税して、これを投資家に配当する。これを聞くと、鉄道ゲームの名作「1830」を思い出します。
 でも、またこれがちょっと違う。このゲームでは株ではなくって国債を買うのですが、国債の価値は国家の収税額の合計でランクが決まっていて、大きな国ほど高くなる。つまり、自分で支配している国が小さくて、軍隊も買わずに投資家への分配ばかりやってて、大国にのみこまれそうになっても、稼いだ金で、その大国の債権を買いまくって、債権の価値が上がればOKって感じの不思議なゲームです。これは名作「アクワイア」で自分の会社が大会社に合併されても、喜んで買収で受け取った資金で、大きな会社の株を買うのと同じ感覚です。
 これだけ説明すると、複雑なゲームに見えるかもしれないけど、実は単純。このゲームは自分が支配している国家の手番では、名作「アグリコラ」と同じようにアクションを選択するシステムです。アクションは輪に連なっていて、その上を駒を進めながら選択していきます。アクションには「軍隊動員」、「兵器輸入」の2つの兵力増強と、「軍隊移動」(&戦争)、「収税」、「工場建設」、「投資家への分配と債権購入」の6種類があり、1回の手番では選んだアクションしかできません。
 こんな感じで、なんかいろんなゲームのいいとこ取りした感じのシステムですが、それで出来上がったゲームは、なんというか見たことのない不思議なゲームです。
 私は、なんとかく序盤からゲームの本質を理解して、うまく立ち回り、なんとか勝利することができました。
 このゲームの鍵は、債権の買い方ですねえ。自分が支配している国がなくなっちゃうと苦しくなるんですが、いつまでも同じ国を支配している必要がない。だから、他人が私の国の債権を買い占めててきたら、防衛するんじゃなくって、相手の債権を買う。そして重要なのは、自分の手元には、相手がさらに買い占めてきたときに、直ぐに防衛か逆買収ができる資金を用意しておくこと。そうすると、相手が先に動いたら、自国か相手国のうちの有利な方を支配下におくことができるので、一時的に国をとられても問題ないのです。
 私はロシアをやってたけど、フランスとイタリアの両方を支配したKS氏がロシアの債権を買ってきた時に、この方法で私もイタリアとフランスの債権にも手を出しました。それで最終的にフランスが超大国になったのですが、ゲームが終わる寸前に私はフランスの債権を買い占めて勝利しました。
 この時のプレーで思ったのですが、イギリスが戦争してなかったんですが、イギリスに関してはもっと戦争していいと思います。海軍を作ってそれをフランスにぶつけても、フランスは海を諦めるだけで、きっと反撃なんかしないです。イギリスがもっと積極的に拡張を狙えば、フランスがあんなに伸びなかっただろうから、フランス債権を持っているプレイヤーの勝利争いになって、イギリス支配プレイヤーが勝利争いから脱落することはなかったと思います。

 「Imperial」って、一つ一つのルールは、どこかでみたことのあるゲームのものを採用しているのに、ゲーム全体では見たことのない不思議なジャンルのゲームになっていて、かなり新鮮でした。機会があったらまたやってみたいですねえ。

 連休中にはもう一回集まって、ボードゲームをやる予定です。次は何をやろうかねえ。「ルアーブル」とかやりたいねえ。

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