金曜日, 8月 18, 2006

似ている地名


 北海道を旅していて思うのは同じような地名が多いなあということ。
 典型的なのは神威岬。私が知っている限り、積丹半島とオホーツク沿岸の南宗谷にあるけど、北海道ならどこにでもありそうな地名ですよね。


 友人にクッチャロ湖に行くといったら、「クッシーがいるところだね」っていわれたけど、それはクッシャロ(屈斜路)湖。クッチャロ湖は水深5メートルくらいしかない、白鳥の湖。ラムサール条約指定の保護湖沼です。屈斜路湖はでデカくて、湖畔の砂を掘ると温泉が湧いて出るけど、そのまま裸になると捕まるので注意な湖。
 ほかにもノッシャップ岬とノサップ(納沙布)岬というのがあります。ノッシャップ岬は稚内市街北方にあり、「宗谷岬さえいなければ日本最北端なのに」っていう感じの、西側に日本海と利尻富士が見える、夕日のきれいな岬です。それに対して納沙布岬は根室半島の先端にあって、北方領土の貝殻島が目と鼻の先で、「北方領土を返せ!」な右翼の方々の聖地。右翼の方々の銅像や碑が沢山建っていて、タワーまである。間違って「日本最東端」なんて口に出したらきっと痛い目に遭います。


 発音が似ていても違っているならまだしも、発音が同じ場所も困ったことにあります。例えば「もんべつ」。メジャーなのはオホーツク沿岸の「紋別」。室蘭の近くの伊達市の紋別は紛らわしいので「伊達紋別」となってますが、そこから東に行った日高地方の入り口あたりにあるのは「門別」。

 「えさし」も2つあります。渡島半島の西側、檜山支庁が置かれているのは、「江差」。民謡 江差追分の江差です。それに対してオホーツク沿岸、南宗谷にあるのは枝幸。昔は紛らわしいので鉄道の駅は「北見枝幸」だったけど、興浜北線なんてとっくの昔に廃止になっているので、今はどっちも「えさし」。


 まだ字が違うなら良い。字まで同じなのもある。例えば知床。普通の人は知床って聞けば、世界遺産にも登録された自然豊かな知床半島を思い出すよね。でも礼文島を歩いていると、道の看板にいきなり「知床2km」とか書いてあるのですよ!いつの間に私は海をわたってオホーツク海の果てまで数百キロも移動したのかとびっくりしそうですが、礼文島南部の利尻富士が間近に見える集落の名前が「知床」なのですよ。やっぱり丘を超えたくらいでワープするはずありませんよね。

 クッチャロ湖、屈斜路湖、ノシャップ岬、納沙布岬、紋別、伊達紋別、門別、江差、枝幸、知床半島、礼文島の知床と、まるで観てきたかのような書き方でしたが、実は上の場所のうち行ったことがないのは「江差」だけだったりする!?
 次の目的地は江差に決定?

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