ファミリービジネス
学生時代、よく遊んだカードゲームに、「ファミリービジネス」というものがあります。
このゲームは、禁酒法時代の米国でのマフィア同士の抗争を扱ったもので、カードには実在のマフィアの構成員が印刷されています。
このゲームでは他のマフィアのメンバーをヒットリストというところへ並べていき、抗争が始まると、ヒットリストの先頭から順番に殺されていきます。
もちろん殺されるだけでなく、ヒットリストから救い出すカードもあるのですが、逆に、ヒットリストに並んでいる人たちを一気に虐殺していまうという恐ろしいカードがあります。
このカードの中でなんと言っても知名度が抜群なのがアル・カポネでしょう。ヒットリストを一気に虐殺してしまうカードは、カポネの部下が引き起こした実際の事件から名づけられています。
その名も「聖バレンタインの虐殺」。
このカード、もちろん、敵を窮地に追い込んでから、タイミングよくこのカードを出すのが一番効果的なのですが、実際にはなかなかそういう場面が回ってきません。
むしろ学生時代の私の仲間内の間では、まったく違う使い方がはやってました。
最後の一人がヒットリストの先頭の方にいて、抗争が始まっている絶体絶命のピンチの時、今、助けないともう絶対助からないというときに、助ける手段がないとき、どうせ死んじゃうなら他のマフィアも道連れだって言って、たくさんのカードを道連れにする、自決用カードとして使うのがはやってたんです。
なんで、こんな話を思い出したかというと、このカードの事件があったのは、1929年2月14日。なんと今日はちょうど80年目なんですねえ。
久々に「ファミリービジネス」を遊びたくなってきました。