木曜日, 4月 23, 2009

気を取り直して考えてみると・・・


 OracleのSun買収の話の続きです。
 気を取り直して考えてみると、OracleにとってもSunにとっても、今回の買収劇は悪い話ではない。
 Oracleにとってみれば、CPUのSPARC、OSのSolaris、ファイルシステムのZFS、そして何よりもJAVAが手に入る。これでOracleは完璧な垂直統合を完成させ、IBMやMicrosoftと互角以上に戦うことができる。
 オープンソース界にとっても破滅的な話ではない。
 JavaはすでにOpenJDKとしてオープンソース化が完了しているし、SolarisもOpenSolarisがある。OpenOffice.orgはすでに独立した組織だし、MySQLもGPLなのだから外部の企業が開発を続けることができる。
 ただ、それぞれのプロジェクトは主導権争いと分裂の危機が迫っているのは間違いないだろう。
 当事者のOracleやSunにとっては安泰な買収劇なのかもしれないが、私にとっては嵐の始まりにしか思えない。だが、嵐の先にはまだ光明が残っているのも確かだ。

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