日曜日, 9月 03, 2006

5年後のコンピュータ業界予想


 この半年ぐらいで、コンピュータ業界は転換点に差し掛かっている気がする。
 いろいろと日常に感じている未来への予想を、まとめて書いてみます。
Javaの衰退とMonoの普及
 予想の一つ目はSun MicrosystemsのJava言語環境とMicrosoft .netのオープンソース実装であるMonoに関してのものです。
 SunがJavaのコントロールに固執してオープンソース化が遅れている間に、Linux や Mac OS Xを中心にMonoが普及していきます。MicrosoftはASP.netの普及を計りますが、LinuxやMacではRuby on Railsに似たフレームワークが普及し、これがWindowsへも浸透してきます。IBMはJavaを支持しますが、それでもJava衰退は止まらず、最終的にSunはIBMに買収されます。
 AppleはMonoによるWindowsとの相互運用環境の実現を狙い、OS X 10.6でMonoを搭載、10.7でMonoをAPIに統合します。
 Appleのこの戦略は、WindowsとMacの両方で使えるソフトの登場を促し、iPodの人気も手伝ってMacのシェアはのびますが、5%には達しません。
 当初はMono上の開発言語としてC#が大幅に伸び、Javaを抜くまでになりますが、その後いろいろな言語がCLIに移植されると、C#は失速します。代わりにC++/CLIが普及し始めます。
Microsoftの変貌
 ビルゲイツの影響力を失ったMicrosoftは攻撃性の代わりに協調性を身につけます。自社のみの技術をさけ、なるべく標準化して標準に従う戦略を取り、相互運用性にも気を使うようになります。Microsoftの変貌によりアンチ的な反応は徐々に減っていき、Microsoftは一部のOpen Sourceプロダクトを支援するようにさえなります。こうしてMicrosoftは今日のIBMのような位置づけへとシフトしていきます。
 Vistaは必要スペックの高さから最初はなかなか普及せず、5年後にようやく使用台数ベースで5割を突破します。
 企業は特に保守的で、5年後でもまだXPが5割を超えています。ただサーバー分野でのWindowsベースの普及率は上昇し、業績はなんとか維持できています。

 これ以上は長くなるのでやめておきます。2011年になった時、どれだけ当たっているでしょうかねえ。

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