今日の「FC町田ゼルビア25周年記念マッチ」、野津田についたらすごい熱気を感じました。
私が野津田に到着したのは14時20分頃。17時キックオフで先行入場開始よりも30分近く前なのに、すでにゼルビーランドは多くのサポーターでいて、本日限定で選手が着る「25周年記念ユニ」をみんな着てます。
先行入場が終わりゼルビアのグッズショップに行くと、25周年の限定グッズを買おうとする人達でショップは大変なにぎわい。その頃、雷雨に見舞われても、ゼルビーランドのにぎわいは変わりません。
やがて、雷がひどくなり、避難指示とかもあって、さすがに水をさされますが、それでも賑やかな雰囲気のまま。
ところが試合1時間前位からあまり観客数が伸びません。そして試合になってみると観客数は僅か2593人。
振り返ってみると、4年前の2010年、秋田のアウェイに私が行った時、その時、秋田まできたゼルビアサポータは20名ほどしかいませんでした。2012年、J2昇格した年、大分に来た人達もせいぜい40人くらいだったかな。
ところが今年は違います。どこに行っても100名以上来るのが当たり前。先週の秋田には150名くらいの町田サポがゴール裏・バック・メインスタンドに分かれて集まっていました。つまりこの4年間でアウェイまでくる熱心なゼルビアサポは7倍くらいに増えたことになります。
ゼルビアはクラブとしてはこうした熱心なサポーター相手に、より多くのグッズを用意し、それで購買してもらって収入を増やしたいのでしょう。それは分かります。それで25周年マッチの今日は、あのグッズショップのにぎわいになったわけです。でも、観客数は4年前から増えてますか?
クラブがこの「25周年記念マッチ」を最大のお祭りとして仕掛け、さまざまな企画を用意してサポーターを巻き込んで盛り上げようと努力してきたのは分かります。それでわれわれ熱心なサポーターは非常に楽しい一日を過ごすことが出来ました。でもこの観客数はどういうことなの?
クラブは、収入につながることに力を割きすぎて、観客数を集めることに力を割けていないんじゃないの?
今日の記念マッチは「25の招待」という企画があって、ぶっちゃけ一般的な町田市民ならどれかの項目をクリアできるので、事実上の無料招待試合だったわけですよ。にもかかわらず2500名しか集まってない。4年前はたとえば8月のガイナーレ鳥取戦では7千人集めてる。5月の琉球戦では5千人集めてる。あの頃に比べて、熱心なサポーターは7倍くらいに増えてるけど、野津田に足を運ぶ人はむしろ減ってるんじゃない?
いろんなグッズを増やして売上を伸ばすことも重要かもしれないけど、だからっていって集客に入れる力を疎かにしてませんか?かつて出来たことが、なぜ今できなくなってるか、それを考えて欲しい。
一サポーターとしては集客をもっと力入れなきゃイカンという危機感が強くなりました。
でもねえ、私を含め、熱心なゼルビアサポーターはどんどん加熱していくのですが、それが周りの一般的なお客さんに伝わらず、むしろ溝が広がってきてしまっている気がするのですよ。これはサポーター側の問題でもあるのですが、クラブとしても、もっと観客の裾野を広げることに力をサカなきゃいかんと思います。サポーターが熱心に活動すればするほど、むしろ一般的な観客との溝が広がっていき、浮いた存在になっていく。そんなことを感じた一日でした。これってサポが熱心に動けば動くほど、かえって逆効果になる面もあると思うのですよ。
クラブは、もう一度、初心にかえって、4年前、どうやって観客を集めたか、思い出してみる必要があるんじゃないかなあ。